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オファーウォールを利用するユーザーとは?データが明かす、ゲームユーザーにとどまらない幅広いユーザー層

オファーウォールの領域に携わっていると、その価値について周囲に説明したり、疑問に反論したりしなければならない場面が多々あります。

この業界は、わずか10年前にはほぼ市場が存在しなかった状態から、今やモバイル広告費の大きなシェアを占めるまでに急成長を遂げました。それにもかかわらず、未だに多くの誤解が根強く残っているのが現状です。

そこで今回は、そうした誤解の代表格である「ユーザー層」にスポットを当て、これをビジネスの好機へと変える視点をお届けします。これには2つの理由があります。1つは、この収益性の高いユーザー層に関する意外な真実を明らかにできること。そしてもう1つは、この誤解を解くことこそが、競合が足踏みしている間に自社アプリを一気に成長させる巨大なチャンスになるからです。

これらのユーザーが本当はどのようなユーザーであるかを理解するため、私たちは2025年に米国と欧州の2,600万人以上のPlaytimeユーザーから得たファーストパーティデータを分析しました。

オファーウォールとは何か?

オファーウォールは、価値の交換という原則に基づいて構築されています。

オファーウォールでは、広告によってユーザー体験を遮るのではなく、ユーザーが自ら進んで広告にエンゲージメントすることを選択し、見返りとして価値のあるものを受け取ることができます。 それは、ポイント、アプリ内通貨、ロイヤルティ特典、あるいはアプリ内のその他のメリットなど、形態はさまざまです。

このインタラクションは自発的なものなので、選択はユーザー自身に委ねられています。

一般的なオファーウォールを通じたリワード体験は、以下のようなシンプルなフローをたどります。

  1. ユーザーが報酬を獲得する機会を目にする
  2. ユーザーが参加を選択する
  3. ユーザーが広告主指定のアクティビティを完了する
  4. ユーザーが報酬を受け取る

この構造は、アプリにおける広告の役割を根本から変えるものです。 アプリパブリッシャーにとって、このアプローチはユーザー体験を遮ることに依存した従来の広告モデルに代わる、UXセーフ、つまりユーザー体験を損なわない選択肢となります。 リワードエンゲージメントは、ユーザー自身によって開始され、明確なメリットと結びついているため、ユーザー体験により自然に溶け込みます。

この原則が、マネタイズに対する私たちの考え方を形成しています。モバイル広告は、ユーザーの時間と関心を尊重したときに最も効果を発揮します。 リワードエンゲージメントはそのバランスを実現する一つの方法であり、ユーザーは価値を得て、アプリはエンゲージメントを収益化する持続可能な手段を手に入れることができるのです。

オファーウォールの誤解:「利用しているのは単なるモバイルゲーマーである」

もともとオファーウォールは、モバイルゲームのプロモーションを中心に発展してきました。ゲーム業界では長年にわたり、ユーザーに報酬を提供して『まずは遊んでもらう』という手法が、標準的なユーザー獲得(UA)戦略として定着しています。

このような背景から、このフォーマットはモバイルゲームと密接に結びついて考えられるようになり、結果として、オファーウォールユーザーは不当にも次のように見なされがちでした。

  • 若いユーザー層である
  • 購買力が低い
  • ゲーム以外のブランドにとっては価値が低い

こうした認識が定着していましたが、リワードエンゲージメントを取り巻くエコシステムは大きく進化しています。 今日、このフォーマットはもはやゲームのパブリッシャーや広告主、あるいはゲーマーだけのユーザー層に限定されたものではありません。

最近のアプリマネタイズの潮流を見ると、非ゲームアプリがリワードのエコシステムを上手く活用する動きが活発になっています。具体的には、次の2つの視点からアプローチが進んでいます。

  • パブリッシャー:自社アプリにリワード体験を組み込むことで、エンゲージメントを高め、ユーザーの行動を収益化に繋げる
  • 広告主:オファーウォールフォーマットを活用し、フィンテックやEC、デリバリーのほか、配車サービスや動画配信・マンガなどのエンタメアプリにいたるまで、幅広いモバイルサービスをプロモーションする

オファーウォールによるゲーム体験の背後にいるユーザーに目を向けると、そのユーザー層はステレオタイプが示唆するものよりも、はるかに多様であることが分かります。

米国と欧州の両方において、リワードエンゲージメントユーザーは、金融、小売、各種サービスといった日常よく使うアプリに深く定着しています。

データには地域的なパターンも見られますが、その違いはそれほど極端なものではありません。 米国のリワードエンゲージメントユーザーは、フィンテックや、デリバリー・配車アプリなどのサービスプラットフォームをやや高めに利用する傾向があり、一方で欧州のユーザーは食料品や小売により多くの時間を費やしています。

彼らはマニアックなゲームユーザーなどではなく、モバイル経済のあらゆる領域におけるアクティブなユーザーなのです。

実像を描く:リワードゲームユーザーの正体とは…

では、誤解を解いたところで、典型的なリワードエンゲージメントユーザーの実際の特徴を見ていきましょう。

1. 成熟したユーザー層

米国、欧州、そして英国のデータセット全体を通じて、20〜39歳の年齢層がリワードエンゲージメントユーザーの最大のセグメントを例外なく占めています。 同時に、この同じセグメントは女性に偏る傾向があります。

10代のユーザーもエコシステム内に存在しますが、彼らは少数派です。つまり、リワードエンゲージメントは、主にモバイル経済にすでに深く組み込まれている現役世代(労働年齢層)のモバイルユーザーによって利用されています。

興味深いことに、米国のリワードエンゲージメントオーディエンスは欧州市場よりもさらに年齢層が高く、50歳以上のセグメントが著しく大きな割合を占めています。

この年齢層のプロフィールは、データセットに見られる多くの行動を説明するのに役立ちます。 この年齢層のユーザーは、財務管理、オンラインショッピング、フードデリバリーの注文、通勤、各種サービスへのアクセスなど、日常生活のニーズをモバイルアプリに依存する可能性がより高くなります。 一日のうちのちょっとしたアプリを利用する瞬間に価値を獲得する手段を提供してくれるため、リワード体験はこうした日常のルーティンに自然と溶け込むのです。

言い換えれば、オファーウォールがリーチするのは、主に特定のマニアックなゲームユーザー層ではありません。 すでに日常生活がアプリを中心に回っている、デジタルにアクティブな幅広いモバイルユーザー層にリーチしているのです。

2. 経済的にアクティブなユーザー

データが示す最も明確なシグナルの一つは、オファーウォールユーザーがデジタル金融エコシステムにいかに深く組み込まれているかということです。 実際、金融アプリはリワードエンゲージメントユーザーの間で、最も広く利用されているカテゴリーとなっています。

ゲームやアプリでのエンゲージメントに対して報酬を受け取っているユーザーの約79%が、スマートフォンで財務管理も行っています。そしてここで重要なのは、これらのユーザーは一つの金融アプリに依存しているわけではないという点です。 そうではなく、彼らはモバイルバンキング、決済、金融ツール(PayPayなどの各種ペイメントアプリや従来の銀行アプリなど)のより広いエコシステムに関わっています。

この高い普及率は、オファーウォールユーザーが価値の低いユーザー層であるというステレオタイプを覆すものです。 それどころか、フィンテックプラットフォームが広く利用されていることは、多くのリワードエンゲージメントユーザーがデジタル経済のアクティブなユーザーであり、スマートフォンを通じて定期的に取引を行い、オンラインで買い物をし、金融サービスを利用していることを示唆しています。

3. オンライン購入者

小売アプリは、リワードエンゲージメントユーザーの間で次に広く利用されているカテゴリーであり、リワード系ゲーマーはショッピングをする、という事実を浮き彫りにしています。

分析対象となったグローバル市場全体で、オファーウォールユーザーの約76%が小売アプリも利用しており、利用している日にはそこで50分以上の時間を費やしています。これには、Amazon Shopping、Walmart、Temuなど、モバイルエコシステムにおける最大級のショッピングプラットフォームが含まれており、ユーザーはスマートフォンから直接商品を閲覧し、購入を完了しています。

小売アプリにおけるこの高いエンゲージメントは、オファーウォールユーザーがデジタルコマースのエコシステムにおけるアクティブなユーザーであることを証明しています。 パブリッシャーや広告主にとってこれが重要である理由は、モバイル上で商業的な体験を発見し、それを利用することにすでに慣れているユーザーベースの存在が浮き彫りになるからです。

4. 日常的な消費者

分析対象となった市場全体で、オファーウォールユーザーの半数近くがネットスーパー・食料品アプリを利用しており、42%がファストフードアプリ、約33%がデリバリープラットフォームを利用しています。

消費者は、同じサービスカテゴリー内で複数のアプリ(例えば、Uber Eats + Rocket Now、あるいは イオンネットスーパー + 楽天マート + イトーヨーカドーネットスーパー など)を併用することが多いため、インセンティブがどのプラットフォームを選ぶかに影響を与え得る、競争の激しい環境が生まれています。

リワードエンゲージメントユーザーは、お金の管理、買い物、サービスの注文、都市間の移動など、日常生活を営む上でスマートフォンを頼りにしている「モバイルファースト」の消費者です。

もし、自社が提供するアプリのカテゴリーにこのユーザー層がすでに存在しているのであれば、リワードエンゲージメントを導入することは、彼らの関心を惹きつける自然な機会となります。競合アプリが報酬を通じて追加の価値を提供している場合、ユーザーは喜んでそのアプリを試してみようとすることがよくあります。 消費者が複数のサービスを一般的に併用しているカテゴリーにおいては、特にその傾向が顕著です。

この文脈は、リワードエンゲージメントがユーザー体験のどのタイミングに自然にフィットするのかを理解するのにも役立ちます。 通勤中、列に並んで待っている時間、一日のうちの短い休憩時間などは、ユーザーがスマートフォンに能動的に触れる小さな隙間時間を生み出します。 オファーウォールゲームの体験は、こうしたモバイル利用のマイクロモーメント(隙間時間)を占めることが多いのです。

結論として、オファーウォールユーザーとは誰なのか?

金融、小売、フードサービス、配車アプリにわたる行動を統合して見てみると、このユーザーはゲームだけで定義される存在ではないことが分かります。 そうではなく、彼らは「アプリを通じて日常生活を積極的に最適化しているモバイルファーストの消費者」と表現するのが最も適切です。

典型的なリワードエンゲージメントユーザーの像は以下の通りです。

  • 30代前半である
  • モバイルファーストであり、スマートフォンが日常生活の中心的なインターフェースになっている
  • 銀行、買い物、フード注文、通勤のためにアプリを積極的に活用している
  • 明確な価値、利便性、または経済的メリットを提供する新しいアプリを試すことにオープンである

オファーウォールゲームは、これらのユーザーがすでにデバイスと行っているインタラクションのあり方と一致しているため、このエコシステムに自然にフィットします。 一日の中のちょっとした隙間時間(通勤中、注文の待ち時間、短い休憩など)が、リワード体験を通じて追加の価値を獲得する機会へと変わるのです。

ここに、最大のビジネスチャンスがあります

アプリパブリッシャーにとっての重要なインサイトは、これらのユーザーがであるかという点だけでなく、彼らが「すでにどこに時間を費やしているか」という点にあります。

データが示すように、オファーウォールのユーザーは主要なアプリカテゴリーに深く浸透しています。言い換えれば、この記事を読んでいる皆さんが運営するアプリの多くも、すでにこうしたユーザー層を抱えている可能性が非常に高いのです。

これには重要な意味があります。リワードの仕組みを取り入れるからといって、ユーザーに馴染みのない新しい操作や行動を無理に促す必要はありません。そうではなく、ユーザーが普段から慣れ親しんでいる行動パターンを、自社アプリ内でもそのまま活性化させることができるのです。

もし競合他社がリワード体験を提供している一方で、あなたのアプリが提供していなければ、ユーザーは追加の価値を獲得できるアプリへと自然に流れていってしまうかもしれません。 逆に、リワードエンゲージメントがあなたのアプリでの体験の一部となれば、それはユーザーがあなたのエコシステム内に留まり続けるための強力な理由を生み出します。これは、リワードエンゲージメントが単なるマネタイズツールではないことを意味しています。 それは、ユーザーがアプリへの定着を深めるための方法なのです。

「Playtime」を例に挙げてみましょう。Playtimeは、この行動を、競争の激しいアプリカテゴリーにおけるリテンションとエンゲージメントの優位性へと変貌させます。

ユーザーの中にすでに根付いている行動パターンを引き出し、アプリの飛躍的な成長に繋げてみませんか? 非ゲームアプリにおけるオファーウォール戦略の導入や具体的な成功事例については、ぜひadjoeまでご相談ください。